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異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん

3月に読んだ本

昔買って積んでいた文芸誌を結構拾い読みした。 『新潮』2015年9月号 川上未映子「苺ジャムから苺をひけば」腹違いの姉がいることを知った少女。技巧的には文句なしだが、手堅過ぎるのと子どもたちが妙に大人びているのが気になりいまいち。 金井美恵子「孤…

2月に読んだ本

『剣の王―紅衣の公子コルム3』マイクル・ムアコック 実はコルムまだここまで。最後は豪華キャラクターで盛り上がりを見せたなあ。ジャリーの飄々とした狂言回しぶりがよい。さて後半3部作はいつになるか・・・。『マンボ・ジャンボ』イシュメル・リード『中…

『マンボ・ジャンボ』イシュメル・リード

{} P-Funk mythology(当ブログの関連記事1、関連記事2)の原点ともいわれる作品で、個人的にはもっと早くに読むべきだった本。遅れてしまったが読了。 ダンスが止まらないという奇妙な感染症ジェス・グルーをめぐり監視・抑圧を強めていこうとする白人勢力…

1月に読んだ本

『ストップ・プレス』マイクル・イネス 殊能将之氏のホームページでの秀逸な紹介から13年余り、翻訳刊行されてから11年余り、ふと思い立って読み始めたらミステリ慣れしていない当ブログ主にも(年末年始の休みを使うことによって)意外にすんなり読めた。癖の…

12月に読んだ本

あけましておめでとうございます。 備忘録以上の内容ができるめどがまだ立っていませんが、まあとにかくだらだらとは続けようとしておるブログでございます。 おつき合いいただければ幸いでございます。さて12月に読んだ本の羅列。 『宇宙探偵マグナス・リド…

2016年 10月読了本

『日本沈没』小松左京 恥ずかしながら初読。意外と破滅物が苦手なので・・・(バラードの破滅物は別)。海底探査ものの要素が強いのかなあ。メカの描写が緻密で、よくこういうものがベストセラーになったなあという気もする。地質学的というか地形を俯瞰的にと…

THE POET SPEAKSギンズバーグへのオマージュ @すみだトリフォニーホール

というわけで先週行ってきた。 www.parco-play.com ギンズバーグの詩をテーマに現代音楽の巨匠フィリップ・グラスにパンクの女王パティ・スミスがコラボレーション、翻訳に村上春樹・柴田元幸が加わるという豪華な顔合わせ(とはいえフィリップ・グラスに関し…

トークショー柴田元幸さん×松浦弥太郎さん「パティ・スミス、フィリップ・グラス、そして“うたう”ビート詩人ギンズバーグへ」に行ってきた 

いろいろ読書イベント好きの当ブログ主。今度はギンズバーグだ!とはいえ長年興味はあったもののビートニクについてはわからないことがずっと多くてねえ・・・。ようやく2014年のビートニク映画祭(自分のブログ)から身近なものに感じられた。で少しずつギン…

丸屋九兵衛トークライブ Q-B-CONTINUED vol.7 with サンキュータツオ【帰ってきたモンキー Return of the Monkey King】!

申年初めてのQ-B-CONTINUED、ということで猿にちなみ西遊記特集、ちょっと遅れてまとめ。今回は場所が代わってやや見つけるのが難しいRedBullStudios。 挙手で判明したのは初めてのお客さん多いとのことでタツオさんから 「今までのお客さんどうしての?早速…

『フランク・オコナー短篇集』

1903年生まれのアイルランド作家(本名Michael O'Donovan、ペンネームの本名もいかにもアイルランド系だ。O'が入っているし、Donovanもアイルランド系に多かった記憶がある)。村上春樹が<フランク・オコナー国際短篇賞>を受賞しているように、優れた短篇作…

『素晴らしきソリボ』 パトリック・シャモワゾー

"カーニバルの夜、語り部ソリボは言葉に喉を掻き裂かれて死ぬ──クンデラに「ボッカッチョやラブレーにつづく口承文学と記述文学の出会い」と激賞された、クレオール文学の旗手の代表作。これは読む小説ではなく、聴く小説だ。お喋り文体に乗って、愉快で奇っ…

『カステラ』 パク・ミンギュ

“現代韓国文学の人気作家・パク・ミンギュのロングセラー短編小説集。洒脱な筆致とユーモアあふれる文体で、主人公の若者たちを取り巻く「就職難」「格差社会」「貧困の様相」etcを描きながら、彼ら彼女たちに向ける眼差しを通して、人間存在への確かな信頼…

『ラテンアメリカ五人集』

“少年時代に抱いた友人の母親への恋心を、二十世紀メキシコの激動の時代と共に追想する、パチェーコ『砂漠の戦い』。犬に噛まれ、大怪我をしたことから鬱屈した青春を送る少年と仲間との交遊を描いた、バルガス=リョサ『小犬たち』。マヤの神話や伝説が語ら…

『オルシニア物語』 アーシュラ・K・ル・グィン

<この世界のどこかにオルシニアという名の国がある。12世紀のなかば、“オドネ”という邪神を信仰する野蛮な異教徒からこの国を守り、神の教会の忠実な守護者として敬愛されるフレイガ伯爵の城館で起こったある真冬の夜の出来事をはじめ、17世紀、オルシニア…

『クリスマス・キャロル』ディケンズとドクター・フー ニュー・ジェネレーション“クリスマス・キャロル“

(本作とSFドラマ“ドクター・フー ニュー・ジェネレーション”の内容に触れていますのでご注意を) AXNミステリーでやっていた“ドクター・フー ニュー・ジェネレーション”14話中の第13、14話を観残していたので録画したやつを続けて観た。これググると11代目…

『ポー詩集』ポー

NHKカルチャーラジオ文学の世界でボブ・ディランの歌詞がテーマになった。本格的に解説したものを聞いたり読んだりするのは初めてで大変面白かった。ブルースとの関係や過去の詩人の影響などもよく分かりポピュラー音楽での歌詞の進化という視点でいろいろ知…

『歩道橋の魔術師』呉明益 『流』東山彰良

去る8月19日丸善&ジュンク堂渋谷店で行われた<豊崎由美さんの読んでいいとも!ガイブンの輪>第40回に参加した。今回はアジア文学特集ということでブログ主はまだあまり読んでいないジャンルの貴重なお話をうかがうことができた。中でも2012年に旅行をした…

『プロット・アゲンスト・アメリカ もしもアメリカが・・・』フィリップ・ロス 『ユダヤ警官同盟』マイケル・シェイボン TV映画『ヒットラー』

ナチスのユダヤ人差別をテーマにした歴史改変ものを続けて読んでみた。 もしも第二次大戦時に元飛行士で反ユダヤ主義者リンドバーグが大統領になっていたら・・・。 7歳の少年の目線で差別にさらされる恐怖と家族・民族・国家を描く、ロス最高傑作とも評され…

『幻獣辞典』 ホルヘ・ルイス・ボルヘス

ボルヘス凄いなあ、と思いつつも実はまだちょっとしか読んでいない。これも以前から興味があったのだが、ついつい後回しになってい早20年余(苦笑)。とうとう文庫になったので購入し読んでみた。 幻獣といっても一角獣や竜のようないわゆる獣らしいものだけ…

『ニューヨークの世紀末』 巽孝之

ニューヨークが描かれている小説やフィクションに興味がある。ニューヨークがテーマとなると、ともすると都会的・ソフィスティケイトといった方向に話題がいってしまうかもしれないが、もっと多様な面があるのではないかと思っている(例えば当ブログ主が好…

『LAヴァイス』 トマス・ピンチョン

サンリオ文庫版『競売ナンバー49の叫び』を読んでいまいちピンと来なかった当ブログ主はほぼ初ピンチョンに近い。 1960年代が過ぎたLA。しがない探偵ドックは昔の恋人から頼みごとをされて・・・。 女に目のないドックは肝心なところでトリップして気を失っ…

『宇宙飛行士 オモン・ラー』ヴィクトル・ペレーヴィン

初ペレ―ヴィン。 宇宙飛行士への憧れを抱くソ連の少年が月の裏を目指す。ソ連の宇宙開発の歴史が戯画化され寓話的に描かれた作品。冷戦時代の宇宙開発競争のため、駒のように命を粗末に扱われる飛行士らのエピソードが哀れにも可笑しくも感じられ(しょぼい月…

『ガリバー旅行記』 ジョナサン・スウィフト

言わずと知れた名作中の名作で当ブログ主の好物であるSFにも多大なる影響を及ぼした作品。 現在NHKラジオで解説番組をやっている。 で、これが興味深い内容だったので(このカルチャーラジオのシリーズはポーや怪奇幻想ミステリーとか扱っていてハマる率が高…

『売女の人殺し』 ロベルト・ボラーニョ

久々のバーチャル世界旅行(まだ一応あきらめてないシリーズ(笑) チリ生まれでクーデターに遭遇するなどメキシコやヨーロッパを放浪した作家。今回初読。特に面白かったものに○。 「目玉のシルバ」○ 中南米からヨーロッパを転々とする主人公は同じく転々と…

『罪と罰』 ドストエフスキー

たまには文学の古典を読もうのコーナー。 「鋭敏な頭脳をもつ貧しい大学生ラスコーリニコフは、一つの微細な罪悪は百の善行に償われるという理論のもとに、強欲非道な高利貸の老婆を殺害し、その財産を有効に転用しようと企てるが、偶然その場に来合せたその…

SFファン交流会゛徹底解剖! サンリオSF文庫”に参加してきた

毎月行われているSFファンの集まりSFファン交流会。プロの方々や様々な読書好きの方々が中身の濃いお話をフランクにたっぷりしていただける楽しい場で、時々参加させていただいている(若い方も結構多い)。今回は『サンリオSF文庫総解説』(以下『総解説』)が…

『悪魔の涎・追い求める男』コルタサル短篇集

名前は前から知っていたが、読むのは初めて。特に面白かったものに○「続いている公園」切れ味の鋭いショートショート。 「パリにいる若い女性に宛てた手紙」○ 本当は君のアパートに越したくなかったんだ、という私信から始まる驚愕の兎小説。金井美恵子の「…

『外套・鼻』 ゴーゴリ

外套・鼻 (岩波文庫)作者: ゴーゴリ,平井肇出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2006/02/16メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 20回この商品を含むブログ (69件) を見る読書する余裕と意欲をどちらも欠いているので、短い古典を読んだ。「外套」 真面目だけが…

『人形の家』 イプセン

人形の家 (岩波文庫)作者: イプセン,原千代海出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1996/05/16メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 17回この商品を含むブログ (32件) を見る 名作として知られる戯曲。1879年の作品のなのね。 病気の夫に内緒でよその男から金を工…

『夢宮殿』 イスマエル・カダレ

夢宮殿 (創元ライブラリ)作者: イスマイル・カダレ,村上光彦出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2012/02/28メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 24回この商品を含むブログ (15件) を見る「そこには、選別室、解釈室、筆生室、監禁室、文書保存所等が扉を閉ざ…

『バベットの晩餐会』 イサク・ディーネセン

バベットの晩餐会 (ちくま文庫)作者: イサクディーネセン,Isak Dienesen,桝田啓介出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1992/02メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 30回この商品を含むブログ (21件) を見る「女中バベットは富くじで当てた1万フランをはたいて、…

<ビートニク映画祭>三回目は山形浩生トークショー

さて非常に楽しかったビートニク映画祭東京では本日で終了。 当ブログ主は昨日2回目の『キング・オブ・ザ・ビート』観て山形浩生氏のトークショー聞いて来た(お相手は金子遊氏)。まず映画をもう一度観た感想としてはケルアックの人生はなかなかに苦渋に満ち…

<ビートニク映画祭>再び

平日は仕事の一般人なので、3/23も行って3本(「キング・オブ・ザ・ビート」は昨日観たので4引く1)。 「スウィンギング・ロンドン 1&2」 なんと残念、この回は手違いで2の方は字幕なしがかかってしまったorz。こういうインタビュー系のものはニュース読みみ…

<ビートニク映画祭>行ってきた

<ビートニク映画祭>行ってきた。 当ブログ主は映画祭などへは小規模なものでも全く行ったことはなく、今回初めて。ビートニクにちょうど興味が出たこと、柳下毅一郎氏に山形浩生氏のトークショーがあること、ディランの「ノー・ディレクション・ホーム」「…

『裸のランチ』 ウィリアム・バロウズ

裸のランチ (河出文庫)作者: ウィリアム・バロウズ,鮎川信夫出版社/メーカー: 河出書房発売日: 2003/08/07メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 42回この商品を含むブログ (61件) を見る「一九五〇年代に始まる文学運動は、ビート・ジェネレーションを生み出し…

『アルゴールの城にて』 ジュリアン・グラック

アルゴールの城にて (岩波文庫)作者: ジュリアン・グラック,安藤元雄出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2014/01/17メディア: 文庫この商品を含むブログを見る「20世紀フランス文学において特異な存在感を誇るジュリアン・グラック(1910‐2007)のデビュー作。…

『カリブ海偽典』 パトリック・シャモワゾー

カリブ海偽典 (最期の身ぶりによる聖書的物語)作者: パトリック・シャモワゾー,塚本昌則出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2010/12/24メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を含むブログ (8件) を見るさてボリューム十分読みでのある本作を読むのに時…

『月光浴』ハイチ短篇集

さてバーチャル世界旅行の方はドミニカの隣、イスパニューラ島を東西に分けあってる西側の方であるハイチに移動。今回は小説の方もハイチがテーマのアンソロジー。「ほら、ライオンを見てごらん」エミール・オリヴィエ 祖国の混乱から放浪生活を余儀なくされ…

『こうしてお前は彼女にフラれる』 ジュノ・ディアス

新しいブログになるに当たって、新たな企画をやってみることにします。題して「読書でバーチャル世界旅行」。ある国や地域に関連した小説を読んで、そこにちなんだ音楽・スポーツ(まあまずは野球とサッカーが多くなるだろうなあ)についてのことにも触れると…