異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん

読書(日本SF)

2018年9月に読んだ本

あんまり読めていないのは相変わらず。『文字渦』円城塔 シミルボンに投稿しました。 shimirubon.jp『リズムがみえる』トヨミ・アイガス/ミシェル・ウッド(日本語版監修ピーター・バラカン) シミルボンに投稿しました。 shimirubon.jp (サウザンブックス…

2018年9月に行ったイベント、美術展、コンサートなど

まだ9月少し日にちが残ってるけど。 9月8日<「アルジャーノンに花束を」の翻訳者が語る その半生と翻訳の魅力>というイベントに参加してきた。 www.asahiculture.jp 名翻訳家である小尾先生の半生が語られるということで、期待通り大変素晴らしい内容だっ…

山野浩一さんを偲ぶ会

去る7月30日に昨年7月に亡くなられた山野浩一さんのお別れの会が行われ、いちSFファンとして参加させていただいた。 単なるファンではあるが、山野さんと関わりの深い方々によって刊行された半商業誌「SFの本」によって10代に初めてプロの方々と知り合うこと…

2018年4月に読んだ本、と読書会

あっちこっちつまみ読みしたが・・・全体としては低調モード。 あ、読書イベントには参加して面白かった。 『ドン・キホーテ』 前編一・二 セルバンテス 遅々として進まないが、なんとか読了したいシリーズの一つ(笑)。いや面白いですよ。周囲がドン・キホ…

2018年2月に読んだ本、と観た映画・美術展

2月はとりわけあっという間に過ぎてしまったので(当然)、全部まとめて。『横浜駅SF』柞刈湯葉 失礼ながら意外にもアイディア豊富で話のバランスも取れていて面白かった。ちなみに昨日も現実の横浜駅はまだ工事を続けていた(笑)。『誰がスティーヴィ・クライ…

2017年5月に読んだ本

『ラヴクラフト全集2』 数少ない長編「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」より、船舶による冒険の時代が感じられコンパクトにスケールの大きいホラー世界が展開される「クトゥルーの呼び声」の方が面白かったかな。(これもまだ2までで歩みを速めないとなあ…

2017年3月に読んだ本

昔買って積んでいた文芸誌を結構拾い読みした。 『新潮』2015年9月号 川上未映子「苺ジャムから苺をひけば」 腹違いの姉がいることを知った少女。技巧的には文句なしだが、手堅過ぎるのと子どもたちが妙に大人びているのが気になりいまいち。 金井美恵子「孤…

2017年1月に読んだ本

『ストップ・プレス』マイクル・イネス 殊能将之氏のホームページでの秀逸な紹介から13年余り、翻訳刊行されてから11年余り、ふと思い立って読み始めたらミステリ慣れしていない当ブログ主にも(年末年始の休みを使うことによって)意外にすんなり読めた。癖の…

2016年11月に読んだ本

『SFマガジン2016年 12月号』 短篇など読んでみたので。 ケン・リュウ「シミュラクラ」面白かったが、人の姿を写し取るとかそれに一定の時間を要するところとか家族の話になってるところなど、この間観た「ダゲレオタイプの女」と不思議に重なる。偶然なのだ…

2016年 10月読了本

『日本沈没』小松左京 恥ずかしながら初読。意外と破滅物が苦手なので・・・(バラードの破滅物は別)。海底探査ものの要素が強いのかなあ。メカの描写が緻密で、よくこういうものがベストセラーになったなあという気もする。地質学的というか地形を俯瞰的にと…

2016年7~9月読了本

諸般の事情でなかなか長い読書感想が書けない。ただ備忘録の役割も果たせなくなってきているので、しばらくはメモ書き程度でブログ記事以降の読了本の整理。『カント・アンジェリコ』高野史緒 サイバー・バロックの煽り文句も踊る、カストラートとハッキング…

今年も投票BEST-SF2015

恒例の森下一仁さんによる2015年SFベスト投票に参加(昨年も参加したんだけど、ブログ記事にはしなかったんだなー。アバウトな性格だなー(笑) こんな感じで送信。「多くは読めなかったのですが、なかなかインパクトのある作品が多かった気がします。 『ク…

『銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ』 大原まり子

“宇宙をあまねく旅している子男ガードゥスの率いるサーカス団が、4年ぶりに辺境の農園惑星フルフトバールにやってきた。今回の興業最大の呼び物は、地球に生まれ10世紀を経た今、言葉を喋り、宇宙を翔ぶクジラ。子供時代に別れを告げつつある多感な少年ジョ…

<斎藤環x宮内悠介「精神科医が読んだ『エクソダス症候群』>@Cafe Live Wireに参加した

精神医学の分野を本格的に扱った宮内悠介『エクソダス症候群』について専門家であり批評家としても多くの著作を著している斉藤環さんが作者本人と対談するということでこれは見逃せないと思い参加。予想より精神科診療の現状に対する踏み込んだ話もあり大変…

『フランケンシュタインの精神史 シェリーから『屍者の帝国』へ』小野俊太郎

“200年前に書かれた『フランケンシュタイン』が提示する問題系の現代的な意義=「つぎはぎ」「知性や労働の複製」「母性をめぐる解釈」などをめぐり、日本の戦後SFへの継承をたどる!鉄腕アトム、鉄人28号、人造人間キカイダーなどの国産の漫画、アニメを「怪…

『エクソダス症候群』 宮内悠介

若手ではあるが直木賞にもノミネートされ日本SF大賞もとっていて、発表するたびに作品が話題になる日本のSF作家では注目を集める一人。話題になるのも当然で毎回題材にインパクトがある。今回は火星の精神病院が舞台。おお今度はそれできたか! すべての精神…

現代詩手帖2015年5月号 [特集]SF×詩

詩には疎いブログ主であるが、なかなか面白そうな特集で作家の顔ぶれもいいので買ってみた。予想以上に興味深い内容だった。 (目次とは入れ替えて並べてあります。またあくまでも今号の一部)鼎談 増田まもる×水無田気流×河野聡子 世界観を変える力 翻訳さ…

SFセミナー2015

今年も行って参りました。去年は結局レポートを書けなかったが、今回はちょっとまとめておこうかな。 まず昼の本会から。 1.東山彰良インタビュー(聞き手 大森望) 『ブラックライダー』のタイトルだけは知っていたが、台湾生まれの方で子供の頃に日本に定住…

『神聖代』 荒巻義雄

『神聖代』 著者の代表作とされている。遠未来と思しき宗教的な宇宙世界を舞台にヒエロニムス・ボス(本文中ではボッス)の「快楽の園」をコアイメージにした<ボッス星>の謎を追う幻想的なSF。錬金術、シュルレアリスムの題材がふんだんに盛り込まれ、SF的な…

第2回名古屋SF読書会『虎よ、虎よ!』に参加

当ブログ主はオサーンSFファンでファン歴は長いのだが個人としてイベントを見聞きするといったパターンが長く続いていたので、読書会に参加するのはわずか。読書会、と銘打ったものははじめて(ということで名古屋SF読書会もはじめて)。まあでも長く本を読…

大阪の古本屋回り

用事があって大阪に行った。観光するほどの時間はなかったので、本好きの方から秘密情報を得て古本屋回りをすることに。大阪の古本屋は初めて。 早速収穫の方から これを出先から持って帰るんだから、我ながら酔狂者だ(苦笑)。いやー予定外なんだけど。でも…

第26回SFマガジン読者賞に投票

第26回SFマガジン読者賞投票した。 来年からSFマガジン隔月になるということで、ちょっと今回は区切りとしてなるべく読み切り作品を読んで投票してみることにした(もちろん誰に頼まれた訳でもないが(笑) なにはともあれ期限が近付いたのでとりあえず投函。気…

『白き日旅立てば不死』 荒巻義雄

ご覧のように古書の方を読んでの感想です。「ある晴れた日のウィーンは森の中にたたずむ」の長篇版という認識だったが、大分印象が違う。「ある晴れた~」は主人公と宿命の女ソフィーとの関係がルーレットによる確率性に翻弄され幻想的に歪んでいくウィーン…

『みずは無間』 六冬和生

復活したSF作家の登竜門ハヤカワSFコンテスト第1回の大賞受賞作。 平凡な理系大学生である雨野透の人格が転写されたAIを搭載した無人探査機が宇宙を旅していく話。寂しい宇宙空間でまれに起こる他のAIとのコンタクトや退屈しのぎに行った一人遊びが気が遠く…

『新生』 瀬名秀明

同じ未来を舞台にしており、互いに関連がある連作短篇集。小松左京「岬にて」「虚無回廊」がモチーフということだが、前者は内容を思い出せず後者は未読でその部分はよく分かっていない感想になる。「新生」 震災後間もなく海外に発掘調査に行く研究者が一人…

SFマガジン700号記念オールタイムベストSF2014年版結果を見て その2

さてSFマガジンのオールタイムベストSF、海外作品を比較するよ。最初は1989年の10位までをチェックしようと思ったが、いろいろ気になる作品があったので、11位以下は長篇・短篇一部のみピックアップした(※より11位以下)。 まずは海外長篇(カッコ内が左から…

SFマガジン700号記念オールタイムベストSF2014年版結果を見て その1

S-Fマガジン 2014年 07月号 [雑誌]出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2014/05/24メディア: 雑誌この商品を含むブログ (13件) を見る SFマガジン700号記念オールタイムベストSF2014年版、何より国内部門の新しい作家の席巻ぶりがすごいよなー。長篇1位が伊藤…

『11』 津原泰水

11の不思議な世界に誘ってくれる圧倒的な短編集。ひとつひとつけっして長くはないのにバラエティ豊かで濃密な作品ばかりで、しかもどれをとっても著者ならではと感じさせる。 「五色の舟」 再読。やっぱり傑作。この一家の存在感がすごくて、是非また登場さ…

『ルーティーン 篠田節子SF短篇ベスト』 篠田節子

ルーティーン: 篠田節子SF短篇ベスト (ハヤカワ文庫JA)作者: 篠田節子,牧眞司出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2013/12/06メディア: 新書この商品を含むブログ (4件) を見る「延々と繰り返しの続く日常生活に倦み突如失踪した男が、月日を経て異常な日常へ…

『日本アパッチ族』 小松左京

日本アパッチ族 (ハルキ文庫)作者: 小松左京出版社/メーカー: 角川春樹事務所発売日: 2012/11/15メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見る「終戦直後の大阪で、鉄を食べる人間が出現した。名は「アパッチ」。一日に平均六キロの鉄と〇・二~〇・六リ…