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異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん

読書(ホラー/ファンタジー)

2017年4月に読んだ本

4月はいろいろ忙しくて少なかったなあ。反省(積読ばかり増えていく傾向がさらに加速しておる・・・)。『スウィングしなけりゃ意味がない』佐藤亜紀 19世紀ポーランドの農村を舞台にした重厚な『吸血鬼』から一転、今度は第二次大戦中のドイツ都市部で監視の…

『怪奇小説傑作集4 フランス編』

【新版】 (創元推理文庫)" title="怪奇小説傑作集4【新版】 (創元推理文庫)" class="asin"> 4巻目はフランス編。これまでの巻と毛色が異なっている。 特に面白かったのはヒロイックファンタジーの先駆ともいえそうな(しかも主人公は完全な悪漢)サドの「ロ…

『怪奇小説傑作集2』英米編Ⅱ

kazuouさんの怪奇幻想読書俱楽部に参加しているので、まずは『怪奇小説傑作集』は読まないと。というわけでようやく2。(でも3は読んでるんで1~3まで終わったんですよ!<誰へのアピールか(笑) 2巻は1巻の19世紀末から半世紀、20世紀前半の作品が収録。「…

2017年2月に読んだ本

『剣の王―紅衣の公子コルム3』マイクル・ムアコック 実はコルムまだここまで。最後は豪華キャラクターで盛り上がりを見せたなあ。ジャリーの飄々とした狂言回しぶりがよい。さて後半3部作はいつになるか・・・。『マンボ・ジャンボ』イシュメル・リード『中…

12月に読んだ本

あけましておめでとうございます。 備忘録以上の内容ができるめどがまだ立っていませんが、まあとにかくだらだらとは続けようとしておるブログでございます。 おつき合いいただければ幸いでございます。さて12月に読んだ本の羅列。 『宇宙探偵マグナス・リド…

2016年11月に読んだ本

『SFマガジン2016年 12月号』 短篇など読んでみたので。 ケン・リュウ「シミュラクラ」面白かったが、人の姿を写し取るとかそれに一定の時間を要するところとか家族の話になってるところなど、この間観た「ダゲレオタイプの女」と不思議に重なる。偶然なのだ…

2016年 10月読了本

『日本沈没』小松左京 恥ずかしながら初読。意外と破滅物が苦手なので・・・(バラードの破滅物は別)。海底探査ものの要素が強いのかなあ。メカの描写が緻密で、よくこういうものがベストセラーになったなあという気もする。地質学的というか地形を俯瞰的にと…

『オットーと魔術師』 山尾悠子

山尾悠子の初期短篇集でコバルト文庫から出ていたもので、時代的にはライトノベルじゃなくて“ヤングアダルト”かな。入手困難で現在なかなかの値段がついているが、以前に買ったのでもう少し安かった。とはいえ20年近くは積んでいた(苦笑)。「オットーと魔術…

『 蒲公英(ダンデライオン)王朝記 巻ノ一: 諸王の誉れ 』 ケン・リュウ

゛七つの国々からなるダラ諸島では、統一戦争に勝利したザナ国が他の六カ国を支配し、皇帝マビデレが圧政を敷いていた。喧嘩っ早いが陽気で誰からも愛される青年クニ・ガルは、日々気楽な暮らしを送りながらも、何か大きなことを成したいと夢見ていた。いっ…

『エイルマー・ヴァンスの心霊事件簿』 アリス&クロード・アスキュー

楽しい≪ナイトランド叢書≫のシリーズ。今回はこれまた嬉しい心霊探偵ものだ。「侵入者」 バーストーリーでエイルマー・ヴァンスの語る事件の有様を聞き手であるデクスターが記述するという黄金のパターン。キター!って感じだよね。しかもやめとけ的な<降霊…

〈ウィザード・ナイト〉完結記念《ジーン・ウルフの魔術を語る》トークショー(後半)

≪さてここから主に『ウィザード/ナイト』で重要な部分もそのまま伏せずに書いていますので未読の方はご注意!≫ (様々な話題が出て多少途中を省いているので話題によって行がえをするように記載してみました)(宮) 『ウィザード/ナイト』は英語版wikiで…

〈ウィザード・ナイト〉完結記念《ジーン・ウルフの魔術を語る》トークショー(前半)

行って参りました、〈ウィザード・ナイト〉トークショー! http://tsuhon.jp/event/3514 いやウルフはやっぱりオソロシイ作家だわ・・・。 ちなみに当ブログ主、ウルフは好きではありますが、さっぱりわからないといっても過言ではない作家の一人で(他にも…

『ウィザード』 Ⅰ・Ⅱ ジーン・ウルフ

“ドラゴンとの激闘で死んだはずのエイブルが、スカイからもどってきた!主君との誓いどおり峠の守りに立った彼の前に、三人の謎の騎士があらわれる。一方、エイブルの従者トゥッグは、セリドン王アーンソールの命により巨人族の王ギリングとの和平交渉のため…

『新ナポレオン奇譚』 G・K・チェスタトン

“1904年に発表されたチェスタトンのデビュー長編小説、初の文庫化。1984年、ロンドン。人々は民主主義を捨て、籤引きで専制君主を選ぶようになっていた―選ばれた国王は「古き中世都市の誇りを復活」させるべく、市ごとに城壁を築き、衛兵を配備。国王の思い…

『ぶるうらんど 横尾忠則幻想小説集』 横尾忠則

“生と死のあいだ、此岸と彼岸をただよう永遠の愛の物語(短編連作『ぶるうらんど』第36回泉鏡花文学賞受賞作)に、異国(スペイン、アマゾン、カシミール)を旅する極彩色の幻想奇譚集『ポルト・リガトの館』をあわせて傑作幻想小説集。”(amazonの紹介より) 美…

『ウィスキー&ジョーキンズ:ダンセイニの幻想法螺話』ロード・ダンセイニ

“ダンセイニの人気シリーズ、待望の邦訳。初老の紳士ジョーキンズがウィスキーを片手に、実話と称して語り出す若かりし日の思い出。香り豊かで軽やかなテイスト、心地よい後味にほろ酔い気分。どこから読んでも楽しめる愉快な短篇23作。”(amazon紹介より) …

『オルシニア物語』 アーシュラ・K・ル・グィン

<この世界のどこかにオルシニアという名の国がある。12世紀のなかば、“オドネ”という邪神を信仰する野蛮な異教徒からこの国を守り、神の教会の忠実な守護者として敬愛されるフレイガ伯爵の城館で起こったある真冬の夜の出来事をはじめ、17世紀、オルシニア…

『ナイト』Ⅰ・Ⅱ ジーン・ウルフ

<ふと気づくと少年がいたのは異世界ミスガルスルだった。「あれらは裏切りと崇拝の物語とともにおまえをよこした…」不思議な謎を託された少年はエイブルと名を授けられ、妖精の女王ディシーリと出会い、魔剣エテルネを手に入れる使命が課される。中身は子供…

『クリスマス・キャロル』ディケンズとドクター・フー ニュー・ジェネレーション“クリスマス・キャロル“

(本作とSFドラマ“ドクター・フー ニュー・ジェネレーション”の内容に触れていますのでご注意を) AXNミステリーでやっていた“ドクター・フー ニュー・ジェネレーション”14話中の第13、14話を観残していたので録画したやつを続けて観た。これググると11代目…

『ジーン・ウルフの記念日の本』ジーン・ウルフ

一つの文章に幾重にも意味を重ね読者を幻惑する技巧派SF作家ジーン・ウルフは短篇の名手として知られている。1968~80年の作品を収めた1981年刊行の本書は、アメリカの記念日をテーマにしたそれぞれ独立した短篇で構成されており、作品の短いものは10頁に満…

『失われた者たちの谷~ハワード怪奇傑作集』(ナイトランド叢書) ロバート・E・ハワード

ナイトランド叢書の2冊目。次のブラム・ストーカーも順調に出ているようで喜ばしい限り。問題は遅読のブログ主がちゃんと追いつけるかどうかだ。 以前トライデントハウスで予約制として企画された時に予定として挙げられていた作品で実は一番期待をしていた…

『ポー詩集』ポー

NHKカルチャーラジオ文学の世界でボブ・ディランの歌詞がテーマになった。本格的に解説したものを聞いたり読んだりするのは初めてで大変面白かった。ブルースとの関係や過去の詩人の影響などもよく分かりポピュラー音楽での歌詞の進化という視点でいろいろ知…

『幽霊海賊』(ナイトランド叢書) ウィリアム・ホープ・ホジスン

美しいイラストに装丁と良質なホラー短篇小説を提供してくれる雑誌<ナイトランド>がアトリエサードから<ナイトランド・クォータリー>としてめでたく復活、さらには前回惜しくも刊行にいたらなかった≪ナイトランド叢書≫も復活となり喜んでいたのだが、実…

『豊﨑由美アワー 第39回読んでいいとも!ガイブンの輪』( ゲスト西崎憲)に参加してきた

海外文学のトークショーとしてはすっかりお馴染みの‛よんとも’だが、参加するのははじめて(のはず)。今回は小説家・翻訳家で日本翻訳大賞の発起人ツイッターでもアクティヴに情報発信をされているお馴染み西崎憲さんがゲストで怪奇小説の話で西崎さんのオー…

『幻獣辞典』 ホルヘ・ルイス・ボルヘス

ボルヘス凄いなあ、と思いつつも実はまだちょっとしか読んでいない。これも以前から興味があったのだが、ついつい後回しになってい早20年余(苦笑)。とうとう文庫になったので購入し読んでみた。 幻獣といっても一角獣や竜のようないわゆる獣らしいものだけ…

『教皇ヒュアキントス ヴァ―ノン・リー幻想小説集』

幻想文学にはそれほど明るくない当ブログ主でヴァ―ノン・リーのことも全く知らなかったのだが、翻訳や大変面白い評論で幻想文学の紹介者として自分にとっては良い道案内となってくれる中野善夫さんの選・訳の本で、装丁もまた素晴らしいので購入し読んでみた…

『全滅領域』<サザン・リーチ>1 ジェフ・ヴァンダミア

ジェフ・ヴァンダミアの名を初めて知ったのはSFマガジン2004年6月号のスプロールフィクション特集Ⅱだったと思う。このスプロール・フィクション、保守化していく主流派に対しジャンルを越境し革新を図っていく伴流<スリップストリーム>文学をギブスンのス…

『聚楽 太閤の錬金窟(グロッタ)』 宇月原晴明

元々あまり歴史に強くないのだが、NHKの軍師官兵衛を観ていてその頃の人物関係に多少知識がついてきて、あの時代を背景にした小説が前より楽しめそうだなあと思っていたら古書市で山田風太郎『妖説太閤記』とこの本が並んでいて、いそいそと購入。「秀吉の天…

『スニーカー』<ナイトヴィジョン> モダンホラーセレクション

1990年5月31日発行と書かれている。原書は1988年、NIGHT VISIONS 5とありググるとDark Harvest Booksから12まで出ているアンソロジー・シリーズだったんだね。基本3人の作家で作品数もバラバラという思いきったというかユルいところがちょっとユニークで、ハ…

『郵便局と蛇』 A・E・コッパード

郵便局と蛇: A・E・コッパード短篇集 (ちくま文庫)作者: A.E.コッパード,Alfred Edgar Coppard,西崎憲出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2014/09/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見る 独特な味わいで短篇小説の愛好家などの支持を集める幻想…

『砂男/クレスペル顧問官』 ホフマン

「砂男」 子供の頃に出会った怖ろしい砂男が大人になってまた近くにやってきた。寝しなに現れる砂男の伝説は古くから知られまたメタリカの傑作「エンター・サンドマン」にも登場し現代でも広く知られているが、本作は望遠鏡・実験器具・自動人形といった当時…

『世界の涯の物語』 ロード・ダンセイニ

世界の涯の物語 (河出文庫)作者: ロード・ダンセイニ,中野善夫,中村融,安野玲,吉村満美子出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2004/05/01メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 11回この商品を含むブログ (64件) を見る「トールキン、ラヴクラフト、稲垣足穂…

上野に行ってジャック・カロ展とバルテュス展観てきた

話題のバルテュス展を観に東京美術館に行ったが上野駅からすぐの国立西洋美術館でジャック・カロ展がやっていてポスターの絵にトラップされそちらも観てきた。 ジャック・カロは全く知らなかったが17世紀初頭の版画家。中に入ると小さい銅版画が多いので貸し…

『ピース』 ジーン・ウルフ

ピース作者: ジーン・ウルフ,西崎憲,館野浩美出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2014/01/28メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見る 「アメリカ中西部の町に住む老人ウェアは静かに回想する、自分の半生を、過去の不思議な出来事を、説明のつか…

<ナイトランド叢書>!

ホラー&ダークファンタジー専門誌《ナイトランド》から新たな企画が! 美しい装丁に素晴らしい国内外の素晴らしい短篇セレクションの雑誌からの企画だけに、非常に楽しみなラインナップとなっている。ただしこれ受付期間(第一期分は2014年3月31日)までに予…

『白魔』 アーサー・マッケン

イーガンが控えてることから、ガチガチのハードSFの前に短めの王道のホラーを挟んで・・・と思い積読本からこれを選択。ところがね、ちょっとこれ予想と違っていた。「白魔」 びゃくま、と読みます。古典探偵小説や怪奇小説ではお馴染みの何やら一家言ありそ…