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異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん

『怪奇小説傑作集4 フランス編』

【新版】 (創元推理文庫)" title="怪奇小説傑作集4【新版】 (創元推理文庫)" class="asin"> 4巻目はフランス編。これまでの巻と毛色が異なっている。 特に面白かったのはヒロイックファンタジーの先駆ともいえそうな(しかも主人公は完全な悪漢)サドの「ロ…

3月に読んだ本

昔買って積んでいた文芸誌を結構拾い読みした。 『新潮』2015年9月号 川上未映子「苺ジャムから苺をひけば」腹違いの姉がいることを知った少女。技巧的には文句なしだが、手堅過ぎるのと子どもたちが妙に大人びているのが気になりいまいち。 金井美恵子「孤…

『怪奇小説傑作集2』英米編Ⅱ

kazuouさんの怪奇幻想読書俱楽部に参加しているので、まずは『怪奇小説傑作集』は読まないと。というわけでようやく2。(でも3は読んでるんで1~3まで終わったんですよ!<誰へのアピールか(笑) 2巻は1巻の19世紀末から半世紀、20世紀前半の作品が収録。「…

The Specials@新木場STUDIO COAST

The Specialsもさほど詳しくない。なにせスカで好きなのはFishboneというぐらい。個人的に中学高校の頃ハマった人種混淆音楽ってPrinceなどハードロック的な要素を持ったもので、2トーンってちょっと年上の人達の世界だったんだよなあ。我々が好きだったのは…

The Residents公演@ブルーノート東京

時々CDを買ったり、レコードコレクターズの特集号を買ってみたり。そういえばCD-ROMの“Gingerbread Man”を買ってみたこともあったっけ。ザ・レジデンツ とにもかくにも正体不明のグループである。どうやら活動開始は1968年に遡り(「明快で曖昧、奇怪で愉快…

3月に観た映画

まだ3月も1週間あるが、たぶんこの2本で劇場で観た分は終わりそう。『ショコラ』実在の19世紀末の黒人道化師を元にした作品。白人の芸人とのコンビで一世を風靡する中で周囲の差別や二人の葛藤などが描かれる。ショコラを演じるオマール・シーは人懐っこい笑…

2月に読んだ本

『剣の王―紅衣の公子コルム3』マイクル・ムアコック 実はコルムまだここまで。最後は豪華キャラクターで盛り上がりを見せたなあ。ジャリーの飄々とした狂言回しぶりがよい。さて後半3部作はいつになるか・・・。『マンボ・ジャンボ』イシュメル・リード『中…

『マンボ・ジャンボ』イシュメル・リード

{} P-Funk mythology(当ブログの関連記事1、関連記事2)の原点ともいわれる作品で、個人的にはもっと早くに読むべきだった本。遅れてしまったが読了。 ダンスが止まらないという奇妙な感染症ジェス・グルーをめぐり監視・抑圧を強めていこうとする白人勢力…

BEST SF2016投票

森下一仁さんのSFガイド恒例BEST SF2016に今年も投票。『エターナル・フレイム』グレッグ・イーガン 1点 このシリーズは物理学の根本から世界を作り上げるアイディアと主人公たちのSFとしてはオーソドックスな擬人化という組み合わせをどうとらえるかだと思…

1月に読んだ本

『ストップ・プレス』マイクル・イネス 殊能将之氏のホームページでの秀逸な紹介から13年余り、翻訳刊行されてから11年余り、ふと思い立って読み始めたらミステリ慣れしていない当ブログ主にも(年末年始の休みを使うことによって)意外にすんなり読めた。癖の…

『ゴッド・ガン』 バリントン・J・ベイリー

久しぶりに感想を(苦笑)。 ニューウェーヴ世代の作家ながら荒唐無稽なアイディアが作品のコアとなるあまりに独特の作風のためムーブメントから浮いてしまい、結局日本では1980年代に再発見される形で一部に熱狂的な支持を受け<SFマニアのアイドル>ともいわ…

DAVID BOWIE isデヴィッド・ボウイ大回顧展

吉田さん丸屋さんトークショーの翌日は(用事を済ませた後)予約していたボウイ展へ(ちなみにこの展覧会は入場時間帯による予約があります。ただ当日券もあるようです。入れ替え制ではないので長くいても問題なし)。吉田さん丸屋さんは昨年のSFマガジン4月号ボ…

Live Wire <SF既知外空間(アンノウンスペース)#2 ゲスト・丸屋九兵衛>参加してきた

ディープなSFトークイベントを仕掛けるLive Wire、気鋭のサックスプレイヤーかつSFやアニメにも造詣の深い吉田隆一さんが丸屋九兵衛さんを迎える企画。副題に “『丸屋九兵衛が選ぶ、ジョージ・クリントンとPファンク軍団の決めゼリフ』発売記念 SFコンセプト…

12月に読んだ本

あけましておめでとうございます。 備忘録以上の内容ができるめどがまだ立っていませんが、まあとにかくだらだらとは続けようとしておるブログでございます。 おつき合いいただければ幸いでございます。さて12月に読んだ本の羅列。 『宇宙探偵マグナス・リド…

George Clinton&PARLIAMENT/FUNKADELIC @Billboardlive東京 11月30日(水)

当日昼間のサイン会に行けなかつた・・・。前の時のサイン会も平日で行けなかったのに・・・。 ま、気を取り直して。ライヴはやっぱり最高だった!近年Gary ShiderやBelita Woodsといった核となるベテランたちを失ったなかでも、やはりGeorgeのファンク力は…

2016年11月に読んだ本

『SFマガジン2016年 12月号』 短篇など読んでみたので。 ケン・リュウ「シミュラクラ」面白かったが、人の姿を写し取るとかそれに一定の時間を要するところとか家族の話になってるところなど、この間観た「ダゲレオタイプの女」と不思議に重なる。偶然なのだ…

映画『この世界の片隅に』

11月に劇場で観たのはこれだけ(今後劇場で観られるのは減りそうだなあ。なかなか時間がなくて) 原作漫画未読でなるべく前情報を入れずに観たが、かなりびっくりした。1944年戦局が悪化した呉市で一般の人が暮らす日常が描かれる。何度となくしかも小説・漫画…

2016年(11月までに)観たTVドラマなど

落穂拾い的備忘録の続きで、TVドラマ。リメイク版『ルーツ』 全米で今年放送されたばかりのもの。オリジナルは一度しか観ていないので差について詳しくはいえないが、描写だけではなく、ストーリーの方もよりハードになっていたかな?大変素晴らしかった。個…

TVで観た映画(備忘録)2016年4~10月

CSなどで観た映画の備忘録「ワルキューレ」(2008年) 数多くヒトラー暗殺計画が実際あったようだが、これも実在の事件で結構きわどい(クーデター成功寸前)までいったといえるやつかな?監督はブライアン・シンガーなんだな(後から気づいた)。最後はどうしても…

2016年 10月読了本

『日本沈没』小松左京 恥ずかしながら初読。意外と破滅物が苦手なので・・・(バラードの破滅物は別)。海底探査ものの要素が強いのかなあ。メカの描写が緻密で、よくこういうものがベストセラーになったなあという気もする。地質学的というか地形を俯瞰的にと…

2016年7~9月読了本

諸般の事情でなかなか長い読書感想が書けない。ただ備忘録の役割も果たせなくなってきているので、しばらくはメモ書き程度でブログ記事以降の読了本の整理。『カント・アンジェリコ』高野史緒 サイバー・バロックの煽り文句も踊る、カストラートとハッキング…

劇場で観た映画2016年5月~10月

これまでTVで観た映画も書いていたのが嘘のようにものぐさになり、気づいたら既に5月から観た映画についての記事を書いていないぞ。このままでは備忘録の機能も果たせないので慌てて箇条書き。「プリンス/サイン・オブ・ザ・タイムス」 Prince急逝に伴う上…

丸屋九兵衛さんP-Funk関連トークまとめ(後半)

さて後半。こちらはトークショーの話になるが、実際はBIBLIOPHILIC & bookunion 新宿(以下union)が中心で下北沢B&B(以下B&B)でのはちょっとになります(諸般の事情から)。(例によって※印はブログ主の感想、間違い等あればご指摘を) Bootsyの話。まず1988年の…

丸屋九兵衛さんP-Funk関連トークまとめ(前半)

あーもう10月になっちゃった。遅れたけど書くよ! 7/15ジョージ・クリントン自伝『ファンクはつらいよ』発売を記念して、監修にあたった(カラフルな栞を4本もつけただけの仕事との噂があるものの、その4色はGeorgeの以前のカラフルな髪型に合わせた色で赤緑…

葉山を散歩

ブログ更新が滞ってしまつた・・・。 (止めたわけではありません) 鈍ったブログ勘(<なんじゃそりゃ)のリハビリを兼ねて、今日行った葉山の散歩を軽~く記録。逗子からバスで葉山方面へ行ってちょっと山登り。いつも見ている鎌倉が別角度から幅広くとらえる…

『ファンクはつらいよ バーバーショップからマザーシップまで旅した男の回顧録』        ジョージ・クリントン+ベン・グリーンマン

“ドゥワップ・シンガー兼ソングライターとしてキャリアをスタートしたジョージは、リズム・アンド・ブルースからモータウン、ビートルズ、ストーンズ、サイケデリック・ロック、ファンクに至るまで、ポップ・ミュージックのあらゆるトレンドを吸収した。70年…

遅いまとめ丸屋九兵衛トークライヴQ-B-CONTINUED vol.8&9今回のテーマはN.W.A.とPrince!

またまた遅すぎるまとめ。さる6月7日のQ-B-CONTINUEDはようやく(笑)音楽テーマが登場。しかも2本立てだ!『丸屋九兵衛が選ぶ、ストレイト・アウタ・コンプトンの決めゼリフ』刊行記念!それからPrince追悼・・・。(以下いつものように話題順不同、断片的な個…

『クレオール語』 ロベール・ショルダンソン

“ヨーロッパの植民地社会で育まれ、特別な歴史を体現するにいたったクレオール語は、どのように発生したのか?本書は、ピジン語との比較検討やこれまでの理論的研究を手際よく紹介したうえで、社会言語学にもとづきながら独自の説を提唱している。クレオール…

『虚構の男』 L・P・デイヴィス

"唖然とする展開、開いた口がふさがらなくなるラスト……早すぎたジャンルミックス作家L・P・デイヴィスによるストーリー紹介厳禁のサプライズ連打小説! 本邦初訳。時は1966年、イングランドの閑静な小村で小説家アラン・フレイザーが50年後(2016年!)を舞台に…

『オットーと魔術師』 山尾悠子

山尾悠子の初期短篇集でコバルト文庫から出ていたもので、時代的にはライトノベルじゃなくて“ヤングアダルト”かな。入手困難で現在なかなかの値段がついているが、以前に買ったのでもう少し安かった。とはいえ20年近くは積んでいた(苦笑)。「オットーと魔術…

『ブラウン神父の知恵』 G・K・チェスタトン

“「どこかおかしいんです。ここまで正反対にできているものは、喧嘩のしようがありません」―謎めいた二人の人物に隠された秘密をめぐる「イルシュ博士の決闘」。呪われた伝説を利用した巧妙な犯罪。「ペンドラゴン一族の滅亡」など、全12篇を収録。ブラウン…

『 蒲公英(ダンデライオン)王朝記 巻ノ一: 諸王の誉れ 』 ケン・リュウ

゛七つの国々からなるダラ諸島では、統一戦争に勝利したザナ国が他の六カ国を支配し、皇帝マビデレが圧政を敷いていた。喧嘩っ早いが陽気で誰からも愛される青年クニ・ガルは、日々気楽な暮らしを送りながらも、何か大きなことを成したいと夢見ていた。いっ…

イチローの安打記録

イチローが通算安打記録を更新しそうだ。日米通算をどう扱うかについては異論もあるだろう。個人的には日米通算という切り口は少々弱いと思う。すっかり復活して出場機会の不安もなくなったし、これまでのように圧倒的な数字で雑音を封じ込めてきたイチロー…

THE POET SPEAKSギンズバーグへのオマージュ @すみだトリフォニーホール

というわけで先週行ってきた。 www.parco-play.com ギンズバーグの詩をテーマに現代音楽の巨匠フィリップ・グラスにパンクの女王パティ・スミスがコラボレーション、翻訳に村上春樹・柴田元幸が加わるという豪華な顔合わせ(とはいえフィリップ・グラスに関し…

トークショー柴田元幸さん×松浦弥太郎さん「パティ・スミス、フィリップ・グラス、そして“うたう”ビート詩人ギンズバーグへ」に行ってきた 

いろいろ読書イベント好きの当ブログ主。今度はギンズバーグだ!とはいえ長年興味はあったもののビートニクについてはわからないことがずっと多くてねえ・・・。ようやく2014年のビートニク映画祭(自分のブログ)から身近なものに感じられた。で少しずつギン…

『ロデリック』刊行記念 柳下毅一郎さん×円城塔さんトークイベント@高円寺文禄堂

さる3月23日にスラデック『ロデリック』翻訳者の柳下毅一郎さんと解説を担当された円城塔さんのトークショーのまとめ。 その昔、新高円寺に住んでいたので高円寺駅前もそれなりによく通ったが随分変わっていた(まあ20年近く前だから当然か)。文禄堂は駅前…

丸屋九兵衛トークライブ Q-B-CONTINUED vol.7 with サンキュータツオ【帰ってきたモンキー Return of the Monkey King】!

申年初めてのQ-B-CONTINUED、ということで猿にちなみ西遊記特集、ちょっと遅れてまとめ。今回は場所が代わってやや見つけるのが難しいRedBullStudios。 挙手で判明したのは初めてのお客さん多いとのことでタツオさんから 「今までのお客さんどうしての?早速…

『エイルマー・ヴァンスの心霊事件簿』 アリス&クロード・アスキュー

楽しい≪ナイトランド叢書≫のシリーズ。今回はこれまた嬉しい心霊探偵ものだ。「侵入者」 バーストーリーでエイルマー・ヴァンスの語る事件の有様を聞き手であるデクスターが記述するという黄金のパターン。キター!って感じだよね。しかもやめとけ的な<降霊…

『フランク・オコナー短篇集』

1903年生まれのアイルランド作家(本名Michael O'Donovan、ペンネームの本名もいかにもアイルランド系だ。O'が入っているし、Donovanもアイルランド系に多かった記憶がある)。村上春樹が<フランク・オコナー国際短篇賞>を受賞しているように、優れた短篇作…

備忘録4月25日Bob Dylan公演@渋谷オーチャードホール

最近ブログ更新が停滞。いろいろ書き留めておく必要があるのだが。 いつにもまして備忘録モードでパーソナルな記録という要素強めで簡単に。 4/25Bob Dylanのコンサートに行ってきた。セットリストはこちら。以前のブログを読むと前回2014年3月31日、前々回2…

『素晴らしきソリボ』 パトリック・シャモワゾー

"カーニバルの夜、語り部ソリボは言葉に喉を掻き裂かれて死ぬ──クンデラに「ボッカッチョやラブレーにつづく口承文学と記述文学の出会い」と激賞された、クレオール文学の旗手の代表作。これは読む小説ではなく、聴く小説だ。お喋り文体に乗って、愉快で奇っ…

Prince読んだり観たり

Princeの曲ばかり聴いている。そんな心ぽっかり状態のブログ主、先日少し触れたPrince本についての感想。 ミュージシャンで作家でもありWOWOWぷらすとでの軽妙なトークもお馴染み幅広い分野で活躍中の方だが、本書は昨年出版さればかりで奇しくもタイムリー…

Prince逝く

去る4月21日Princeが亡くなってしまった。享年57歳。 80年代の音楽で育ったブログ主としては、当時の革新的アルバムの数々の印象があまりにも強く、一方あまりにも作品数が多く配信のやり方も一定していない印象があったことから部分的にしか聴けていなかっ…

『特殊な本棚』柳下毅一郎、『ロデリック:(または若き機械の教育)』ジョン・スラデック

エッセイと長年刊行が待たれていた大作が同時期に出て、ちょっとした柳下毅一郎祭りとなっている(多少時間が経ってしまったが(笑) さて『特殊な本棚』。本の雑誌の連載で欠かさず読んでいた、一風変わった本を毎回紹介するエッセイ。柳下氏には翻訳家・映…

Brian Wilson公演@東京フォーラム

Brian Wilson公演に行ってきた。Brian Wilsonといえば言わずと知れたThe Beach Boysの中心人物。稀代のメロディメーカーでロックの可能性を広げた偉大なミュージシャンである。また西海岸の開放的な空気を体現したかのような音楽を作りながら、オタク中のオ…

京都観光(雑記)

所用で京都に行ったら、桜の季節にちょうど遭遇したので観光してきた。 4/9夜、友人たちと会食後二条城のライトアップを堪能。 写真がブレブレだったので公開断念(苦笑)さて4/10もちょっと用があったのだが・・・早々に切り上げ(笑) 金閣寺。北野天満宮…

丸屋九兵衛トークライブ「Q-B-CONTINUED vol.5」007と大英帝国の爪痕(スペクター転覆計画)!  (随分まとめが遅れた!)

随分間が空いてしまったが、2015年12月4日に行われた丸屋九兵衛さんのトークライブ「Q-B-CONTINUED vol.5」のまとめ。映画『007 スペクター』の公開日に行われた、007特集!平日金曜日の夜で007ファンはいったいどうするんだと思ったら既に日中に観てきたと…

〈ウィザード・ナイト〉完結記念《ジーン・ウルフの魔術を語る》トークショー(後半)

≪さてここから主に『ウィザード/ナイト』で重要な部分もそのまま伏せずに書いていますので未読の方はご注意!≫ (様々な話題が出て多少途中を省いているので話題によって行がえをするように記載してみました)(宮) 『ウィザード/ナイト』は英語版wikiで…

〈ウィザード・ナイト〉完結記念《ジーン・ウルフの魔術を語る》トークショー(前半)

行って参りました、〈ウィザード・ナイト〉トークショー! http://tsuhon.jp/event/3514 いやウルフはやっぱりオソロシイ作家だわ・・・。 ちなみに当ブログ主、ウルフは好きではありますが、さっぱりわからないといっても過言ではない作家の一人で(他にも…

『ウィザード』 Ⅰ・Ⅱ ジーン・ウルフ

“ドラゴンとの激闘で死んだはずのエイブルが、スカイからもどってきた!主君との誓いどおり峠の守りに立った彼の前に、三人の謎の騎士があらわれる。一方、エイブルの従者トゥッグは、セリドン王アーンソールの命により巨人族の王ギリングとの和平交渉のため…