異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん

2018年11月に読んだ本

『オスマン帝国 イスラム世界の「柔らかい専制」』鈴木董 当ブログ主が現在最もはまっているのがTVドラマ「オスマン帝国外伝」なのだが、おかげでオスマン帝国自体にも興味が出てきた。で、丸屋九兵衛さんの選書フェアで並んでいた本書を読んでみた。奴隷上…

2018年10月に読んだ本

『記憶よ、語れ』ウラジミール・ナボコフ ナボコフの自伝。激しく社会変動し戦争の世紀でもあった20世紀、個人としても貴族の家系で祖国を追われるなど歴史の波にのまれてきた傑出した作家がなにを見つめたか。そうした様々な歴史的な出来事との関わり、ある…

2018年10月に観た映画、イベント、美術展

「カメラを止めるな!」(2017年) これは正確には9月末に観た。判通りで非常に面白かった。芯となるアイディアの素晴らしさもさることながら、ディテールや俳優の個性など肉付けがしっかりしていてそのアイディアをより効果的にしているところが勝因。 「エ…

2018年9月に読んだ本

あんまり読めていないのは相変わらず。『文字渦』円城塔 シミルボンに投稿しました。 shimirubon.jp『リズムがみえる』トヨミ・アイガス/ミシェル・ウッド(日本語版監修ピーター・バラカン) シミルボンに投稿しました。 shimirubon.jp (サウザンブックス…

2018年9月に行ったイベント、美術展、コンサートなど

まだ9月少し日にちが残ってるけど。 9月8日<「アルジャーノンに花束を」の翻訳者が語る その半生と翻訳の魅力>というイベントに参加してきた。 www.asahiculture.jp 名翻訳家である小尾先生の半生が語られるということで、期待通り大変素晴らしい内容だっ…

2018年8月に観た映画

「ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ(Yankee Doodle Dandy)(1942年)(録画視聴) 大学生時代にシネフィルであった講師が絶賛していたが観るのは初めて。ど直球国威高揚映画で見事なまでに<正しい>人々ばかり出てくる映画で、さすがに今ではpolitically i…

2018年8月に読んだ本、と行ったイベント

もう8月も終わり。 『機械じかけの夢』笠井潔 長年通読できていなかった名SF評論集。初めて出会ったのは30年以上前でほとんど歯が立たないといった状態だったが、さすがにこちらも経験値が上がったせいか把握しやすくなってきて、面白かった。正直まだまだ…

山野浩一さんを偲ぶ会

去る7月30日に昨年7月に亡くなられた山野浩一さんのお別れの会が行われ、いちSFファンとして参加させていただいた。 単なるファンではあるが、山野さんと関わりの深い方々によって刊行された半商業誌「SFの本」によって10代に初めてプロの方々と知り合うこと…

2018年7月に読んだ本、読書会

7月はなんだか読了本が少ないな・・・。 まずは参加した読書会の話でも(笑)。 第15回怪奇幻想読書会に参加。 第1部は課題図書フィニイ『ゲイルスバーグの春を愛す』。フィニイは数年前に初めて読んだくらいで、ここのところ入手困難な状態の本が多く同書と…

2018年7月に観た映画

まだ7月終わってないけどね(笑) 「宇宙からの脱出(原題:Marooned)」(1969)(TV視聴) 随分前に録画したもの。事故で宇宙船に取り残されたクルーたちの帰還を描くリアリスティックな宇宙もので「ゼロ・グラビティ(Gravity)」の先行作品といえる。こち…

2018年6月に読んだ本、とイベント

6/23には丸屋九兵衛さんのトークイベントダブルヘッダー。 Soul Food Assassins vol.6 は黒人英語の歴史的な背景からくる文法の話など面白かった。スラング、とステレオタイプに軽んじられる問題についてはしつこく訂正をしないといけないことがよくわかる。…

2018年4~6月観たライブ、映画やTVなどまとめて

4/9にStewart CopelandとAdrian BelewのバンドGizmodromeのライブ観た。一度はAdrian Belewを観ておきたかったので。さすが腕利きばかりで演奏は素晴らしく想像以上に良かった。彼らのオリジナルはStewart Copelandが中心になったPoliceないしAdrian Belewが…

2018年5月に読んだ本、とSFセミナー

今年もSFセミナーに参加。 最初の新進作家パネルではマイペースに独特な奇想から創作をしていくような石川宗生さんの作家というより現代アーティストといった佇まいとオタク文化とアイディアの組み合わせから創作をしていく草野原々さんのハイテンションなキ…

2018年4月に読んだ本、と読書会

あっちこっちつまみ読みしたが・・・全体としては低調モード。 あ、読書イベントには参加して面白かった。 『ドン・キホーテ』 前編一・二 セルバンテス 遅々として進まないが、なんとか読了したいシリーズの一つ(笑)。いや面白いですよ。周囲がドン・キホ…

扇湖山荘(鎌倉園)をようやく見てきた

さて以前のブログで扱った鎌倉園こと扇湖山荘、 https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kamakura-kankou/event/1125senkosansou.html (全くご存知でない方のために補足。わかもとで財をなした長尾欽彌の別邸がここ。私事になるが、鎌倉に転居して散歩してい…

2018年3月に読んだ本

『鉄の夢』ノーマン・スピンラッド 途中まで読んだ状態で数年放置していたがようやく読了。アメリカに渡ってB級SF作家になったアドルフ・ヒトラーが書いた「鉤十字の帝王」とその解説からなる、改変歴史ものの入れ子構造で有名な作品。もちろんこの「鉤十字…

3月に観た映画など

とはいえ劇場で観たのは1本のみ。来週は観られないので備忘録。 劇場で観たのは 「ブラックパンサー」(2018年) 宣伝で知ってからアフロフューチャリズム好きとしては観たくてたまらなかったのだが、時間がなくてようやっと。内容は期待以上のもので大変素晴…

海の近くに住んでいるが雪が降ってもタイミングが合わないとなかなか景色が見られない。 今日は3月で休みなのでちょっと散歩に出てみた。 雪と桜 雪と梅 海に着いた。薄っすらと砂浜に積もっている こんな寒さでもサーファーが 気温のせいだろうか海から蒸気…

2018年2月に読んだ本、と観た映画・美術展

2月はとりわけあっという間に過ぎてしまったので(当然)、全部まとめて。『横浜駅SF』柞刈湯葉 失礼ながら意外にもアイディア豊富で話のバランスも取れていて面白かった。ちなみに昨日も現実の横浜駅はまだ工事を続けていた(笑)。『誰がスティーヴィ・クライ…

2018年1月に読んだ本(それから参加したイベントなども)

もう2月か・・・。読んだ本やイベントの話など。 『黒死病ーペストの中世史』ジョン・ケリー 14世紀のヨーロッパを席巻したペストの広がりを丹念に追った研究書。病原体の特定ができていない時代の大量死についての貴重な記録がまとめられていて発見が多い。…

2018年1月に観た映画

年明けてから家での観賞を含め何本か観たので感想(たぶん今月はもう観ない観られない)。「君の名は。」(2016年) ようやく観た(パソコン視聴)。基本的にアニメは詳しくないのだが、古典的な入れ替わりテーマを定石を適度に外しつつテンポよく見せている手つき…

2017年に観た映画

あけましておめでとうございます。 完全に備忘録となりましたが今年も月1ぐらいでは更新しますのでよろしくお願いいたします。さて映画の感想も定期的には書かなくなってしまったので、1年のまとめをベスト選びしつつ感想をかかなかった映画についても書いて…

2017年12月に読んだ本

うーん今月も多くないなあ。 今月も怪奇幻想読者会に参加させていただいた。 奇妙な世界の片隅で 怪奇幻想読書倶楽部 第11回読書会 開催しました今回は吸血鬼特集ということで『吸血鬼ドラキュラ』はまだ読了できていないが、下記のように吸血鬼関連を読んだ…

2017年11月に読んだ本

変わらず低調・・・。度々参加させていただいている、kazuouさん主催の怪奇幻想読書会 kimyo.blog50.fc2.com でウェルズがテーマだったのでこれを機会に積んでいた本含めいろいろウェルズを読んでみた。『未来を覗く H・G・ウェルズ ディストピアの現代はい…

2017年10月に読んだ本

変わらず低調・・・(京都SFフェスティバルに行ったりして読書関係としては楽しかったのだが)。『泰平ヨンの現場検証』スタニスワフ・レム 世評高い作品で泰平ヨンの記述の不確かさが導入となっているようなあらすじからメタフィクションっぽさが前面に出てい…

2017年9月に読んだ本

今月もあんまり読めなかったなあ・・・。『人形つくり』サーバン 支配-被支配の関係性が根幹となる2中編からなり、教師や生徒が登場人物など共通点が多い。自然の力を有するような少年の不気味さが印象的な「リングストーンズ」、不穏さが徐々に高まりサスペ…

2017年8月に読んだ本

もう9月ですか・・・。とりあえず備忘録。『解放されたフランケンシュタイン』ブライアン・オールディス 長年の読もうと思っていたが、ようやく読了。ストーリー的に軽いかな?と思ったところも荒俣宏解説ではきちんと解き明かされていてさすが。ただ個人的…

2017年7月に読んだ本

『黒檀』カプシチンスキ 長期間に渡りまた非常に広範囲に及ぶアフリカのルポルタージュ集。危険をおかすことも厭わず外からの視点を超え現地に踏み込み記録し得ぬものを記録しようとする情熱と筆力がすごい。残した作品が世界各地にも広がっていたことにも驚…

アルチンボルド展(@国立西洋美術館)に行ってきた

アルチンボルド展 公式サイト いろいろな物を重ねてつくった肖像画で子どもの頃から親しんでいた<寄せ絵>で有名なアルチンボルド。 実際に観られてほんとうにうれしい。人工物を使った寄せ絵はキュービズムの先駆といった感じがあったが、寄せ絵はもっと前…

2017年6月に読んだ本

『狂気の巡礼』ステファン・グラビンスキ 科学的な比喩や考察がところどころにあるのがいい。オカルト風ミステリ「チェラヴァの問題」、時間SF風味の「サトゥルニン・セクトル」、ネイティヴ・アメリカンを題材にとった「煙の集落」など物語性の強い後半パー…