異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん。いつか鎌倉の老人になる日まで。(単なる読書系ブログです)

最近の音楽系ツイートをまとめる Prince Joni Toddなど(備忘録)

次にPrinceなど。 iTunesにはいろんなものがある。
最近びっくりしたのがTodd Rundgrenの狂った傑作アルバム"A Wizard a True Star"の全曲ライヴ。いやーこんなのあるんだ。
いつのライヴなのかはわからないけど、とにかくロック界の(一番その名にふさわしい)マッド・サイエンティストToddの中でも異常度No.1の傑作がライヴに。

Never Never Land

Never Never Land

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 結局、この頃のToddやPrince(The Revolution)のPsychedelic感覚やProgressive的センスが好きなんだなと最近つくづく思う。これは兄の影響である。
PrinceのJoni Mitchel"A Case of You"カヴァーもあった。おおっとなったが、こちらは忘れていただけかもしれない(最近記憶力が・・・)。それはともかくPrinceもあの名曲が好きだったんだなあとあらためて思う(PrinceがJoniをレスペクトしているのは有名だが、たとえば”Ballad of Dorothy Parker”でJoniの"Help Me"が引用されていることでもわかる)。
www.youtube.com
中でも”A Case of You"はホントに素晴らしいのよねえ・・・・
https://www.youtube.com/watch?v=f_OtHVLAF4owww.youtube.com
 Caseが「場合」と「(ワイン)ひとケース」というダブルミーニングがあったり、恋愛に傷つく血とイメージとワイン(もちろん赤だろう)が重ねられるなど、あまり英語に強くない当ブログ主でも反応してしまうほど、歌詞の一語一語が連動して複雑で官能性豊かな世界が立ち現われる。あまりに豊潤過ぎて、とても自分に解説できるような作品ではないのだが、たとえば冒頭の場面転換の部分が鮮やかなのです。まず会話に「北極星」が出てきて(どうやら女性関係が賑やかな人物(”あなた”)がいて、「自分は北極星のように同じところにいる(変わらない)」というようなことを言っている)、その後Joniと思しき歌い手自身(「孤独な画家」というから明らかにJoniのことだろう。彼女は画家でもあるので)は「バー」にいる、ということで地上に視点が降りてくる。で、地上の入り組んだ人間関係が描かれる(先に恋人だったらしい「(”あなた”と同じ話し方をする)女」が「傷つくのを覚悟することね」というんだよね)。わずか数分の曲が映画のような味わい。 ちなみに、この「北極星」の下り、シェイクスピアの引用だそうだ(知らんかった・・・)。
 さてそのPrince。”Sign "O" the Times :Super Deluxe Edition”が本当に凄くて・・・。 元のアルバムとクオリティの変わらない未発表曲が沢山あって、あり得たまた別の組み合わせのSign "O" the Times、3枚組や4枚組のSign "O" the Timesとか頭に浮かんでは消え、別の歴史に迷い込んだようで頭がクラクラする。世代的に、自分史上最も『グリンプス』(by ルイス・シャイナー)な再発であった。
 さてこれのDVDも観た。映画の方と違って、映像や音のクオリティは落ちるが、その一方ライヴの全体像がつかみやすいところもあ。いつのまにか登場してるMiles がカッコよく、JBマナーあふれる後半の盛り上がりも見事だった。
 続いてPurple Rain Deluxe Expand EditionのライヴDVDも観た。1999からはまった口だが、Purple Rainあたりの"よく知られる"Prince像であるこの頃に少し苦手意識があり、通しで観たことも初めてかも。なんというか、あからさまにセクシャルな演出の狭間に見える素みたいなところが気恥ずかしく感じられ、曲Purple Rainの会場の一体感もどうもノれないところが正直あり(映画もいまだに観ていないのです、ヒャーゴメンナサイ)。もちろん大分時間が経ったので最近はその辺りも気にならなくなって、今更ながら(ホント今更)Psychedelicな要素のよく出たThe Revolution時代の面白さにも惹かれるようになってきた。さてDVDだが、当時のThe Revolutionのライヴが収められ、極彩色で過剰でセクシャルな実に完成度の高いショウが展開される。この後のSign O’ The Timesの時に比べ、非常に統制されたバンドそしてショウという印象だ。Wendy&Lisaを核としたバンドの素晴らしさをあらためて認識(特にWendyのカッコよさといったら!)。最後は当時のPrinceファミリー総出の華やかさ。これはおそらくPrinceの全てキャリアでも特筆もので、たしかにPurple Rainで一つのピークを迎えたことがわかる。その後のSign O’ The Timesでは準備期間が短いせいか(The Revolutionはメンバー交代しながら数枚のアルバムで成熟していた)練度ではやや劣る(もちろん
Sign "O" the Timesの方にも別な凄味があるのだが)。自分が観たのは"Parade"のツアーだったが、それもまた違いがあり、数年で異常な質の高さの中で変化していったPrinceの異常な天才ぶりをあらためて感じざるを得ない。
 あとWendy&Lisaも気になってきて(全く今更ですみません)、2011年のEPというのを聴いてみたらこれもイイの!
Snapshots - EP

Snapshots - EP

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 The Revolutionやっぱ凄いわ。

最近の音楽系ツイートをまとめる Van Halen関連(備忘録)

最近音楽系(まあもちろんポピュラー洋楽系になるが)のツイートをよくしていたので、備忘録としてまとめることにしました。
 まずVan Halen関連。
 Eddie Van Halenが亡くなったので、雑感を書いた。中高一貫校(男子校)だったので、当時ロックのアルバムを貸し借りし、仲良くしていた連中とは今もつるんでいる。そのメンバーの属性の根本は<メタル軍団>である。当時80年代、メタルが盛り上がりはじめていた頃だったので、まあ全国にそういう連中がいる世代だ。もちろんVan Halenも話題となった。ただ楽器もやらず、その一方でメタル以外の方に軸足が移りかけていた自分には、まあまあ好きぐらいの存在だった。しかし今更だがギター史において(ギター会社の方向性とか)きわめて重要な人物だったらしく、(栗原裕一郎氏の書評)ちょっと振り返ってみる。
 むしろDavid Lee Rothのソロなんかの方が、兄が購入してて勝手に盗み読んでいたミュージックマガジンで高評価だったりしていたので、実はDaveに興味があって、Diamon Dave Quartet(この名前はもう残ってない)の代々木体育館のライヴだけ観たことがある。Van Halenから脱退し、Eat 'Em and Smile出してすぐ。Steve VaiやBilly Sheehanまで加わったスーパー・グループで、とんでもないポテンシャルのバンドだった。バンド自体はBillyがすぐ脱退して、終わっちゃうんだけど、Daveが独り立ちしようとして気合が入っていたためだろうか、意外なことにスティールドラムの演奏まで飛び出す、素晴らしくハイテンションなライヴで、これまで観たロックのライヴでベスト5に入る。
 なんだけどね・・・。今回ソロSkyscraperとかもうそれこそン十年ぶりに聴き直して、(キツい言い方をすると)Van Halenのよくできた偽物といった要素は否定できないなと感じた。そりゃ売れない時代からオリジナルの4人でつくりあげたサウンドを凌駕するようなものを短期間でできるはずもなく。むしろある程度のものができてしまうところがSteve Vaiの対応力の凄さではある。ただその分、諸々成熟させる必然性も軋轢もなく、売り上げがイマイチでコンビ解消。まあ当然の流れではあった。それからマーケットのニーズという事情もVan Halenサウンドを意識したつくりにならざるを得ない。メンバーはあまり楽しくなかっただろう。一方、Sammy Hagerが代わりに入ったVan Halen本体も、5150は傑作で、Dave時代には出来なかったろうハイトーンヴォーカルのWhy Can't This Be Loveもあったし、いい方向転換になったかなと長年思っていた。ところが上記の旧友たちとオンラインで最近やり取りしたら、結局売り上げはそんなに爆発的とはいえなかったようだ。SammyとEddieが長年不仲だったというネット情報もあったり、今から思うとビジネス的なニーズの合体だったのかなとも思われる。Daveの脱退については、(映画『ボヘミアン・ラプソディ』にあったような)ヴォーカルに独立をそそのかす業界人の暗躍があったのかもしれないという旧友の指摘もあり、さもありなん。総じてはDave脱退後の本体もそこそこのビジネス成功に終わった、不幸な分裂劇という印象だ(しばらくしてちょろちょろDaveがVan Halenに参加する程度の決定的な不仲でもないところがかえってその印象を強める)。Daveの初ソロEPのCrazy From The Heatに端を発した分裂。バンドが順調だったらあのEPはなく、その場合Daveのハードロッカーらしくないセンスを知ることもなかったし、Steve Vaiとのあのライヴもなかったのだよね。この辺の傍流っぽいものに惹かれがちな当ブログ主には微妙なものがあるねえ・・・(自分の好きなものは大きな潮流にならない傾向が悲しい)。
 あとこれも書いておくかな・・・。どうしても典型的な<当時を知っている>オヤジのウザがらみになってしまうのだが。結構ネットでBeat Itの話題が出ていたのだが、ちょっと違和感が。当時DiscoもHMも好きだった人間としては微妙なコラボだった印象。ギターソロもさほど冴えておらず、自分のアルバムの方に比べてイマイチ。dance musicとハードなギターという組み合わせも1982年にもうPrinceの1999が出てるし。新しめの流れをMichaelがやったという意味合いが大きい気がする。月並みかつ後発になるが、メタルとヒップホップを融合させたRun-DMCの方が歴史的意義は大きいような。
 さてその傍流好きが反応したEP"Crazy From the Heat"について。基本的にDaveは子どもの頃の憧れがミンストレル・ショウのAl Jolsonだったと英語wikiにあるし、ヴォードヴィリアン体質は元々あるのだと思う(同じユダヤ系ということでの憧れかもしれない)。さてその"Crazy From the Heat"、The Beach BoysのCalifornia Girlのヒットもあるが、より印象的だったのが"Just a Gigolo/I Ain” Got Nobody"

David Lee Roth - Just A Gigolo / I Ain't Got Nobody (1985) (Music Video - Dave TV Version)
これ違う2曲をつなげた変わった曲で、結構以前からあるんだけど、今回ちょっと調べてみた。
さすがに歌唱法とかLouis Primaのを踏襲したもので、細部までそのまんま。

Louis Prima Just A Gigolo I Ain't Got Nobody
このメドレーは1956年のものらしいけど、1945年にはもうアイディア自体はあったらしい。
で、前半のJust a Gigolo、オリジナルはドイツ語。wikiではAustrian tango "Schöner Gigolo, armer Gigolo"とあり、1929年の曲
www.youtube.com
この後、1931年にBing Crosbyらの英語バージョンが出て幅広く知られるようになる。
www.youtube.com
一方、後半のI Ain't Got Nobodyは1915年
ちなみにJust a Gigolo/I Ain't Got NobodyはVillage Peopleのバージョンもある。
www.youtube.com
ついでに2曲融合ヒット、Will to Powerのこれもあげとくよ。 "Peter Frampton のBaby, I Love Your Way"とLynyrd Skynyrdの"Free Bird"をくっつけた1988の曲。

Will to Power - Baby I Love Your Way (Official Video)

TH No.84「悪の方程式~善を疑え!」にレビューが載りました。あと2020年9月と10月に読んだ本(と近況)(長い)

 9月下旬に突発性難聴になりました。
 が、幸いにも早期発見での治療が奏効、後遺症なく治癒しました。まあプライベート含め、多少無理がたたったのかなという自覚があります。皆様もお体に気をつけてお過ごしください。

 というわけでバタバタしていたのですが、TH No.84「悪の方程式~善を疑え!」にケイト・アトキンソン『ライフ・アフター・ライフ』のレビューを載せていただきました!一種の時間ループものなのですが、巧みな仕掛けに苦みのあるユーモアがちりばめられた傑作です。よろしくお願いいたします。BBCに作者がこの作品について、読者の質問を受けた番組があったのでそれもリンクしておきます。
athird.cart.fc2.com
www.tsogen.co.jp
www.bbc.co.uk

 さて、そんなこんなで読書も低調気味。
ドン・キホーテセルバンテス岩波文庫
 少しずつ読んでいたため、数年かかってしまったがようやく読了。さすがに古い作品だけあって、時代の違いがあるので、勢いにノッて読んでいけなかったこともあり、時間がかかってしまった。それでも内容自体は面白いのは間違いない。周知されているメタフィクショナルな構造や今でも通じるユーモアセンスをはじめ、斬新さと先駆性にたびたび驚かされる。後篇の自由度が大きいのだが、特に終盤の流れが予想を超えていた。いいラストだったなあ。
『零號琴』飛浩隆
 オタク・SF文化の歴史を異様な漢字表現やダブルミーニングなどをふんだんに盛り込んで、奇怪な宇宙SFに投射したメタフィクショナルな要素の濃い作品。廃園シリーズとはまた違ったインパクトがある。既に同様な意見があるようだが『家畜人ヤプー』を連想した。
『時間旅行者のキャンディボックス』ケイト・マスカレナス
 時間旅行者にかかる精神的な負荷、というテーマはトマス・M・ディッシュ「後期ローマ帝国の日々」(『334 』)でも一部扱われたことがある。本書はそれを本格的に取り上げたSFミステリ長編。パラドックスについての視点やタイムトラベラーの行動、かなり癖のあるタイムトラベル監視組織など通常の時間ものとかなり異なっており、タイトルから受けるようなソフトな印象はあまりない(陰鬱、というわけではないのだが)なんというか全体に"病んだ"空気の漂う、なかなか独特の個性を放っている作品。またセーシェルにルーツを持つ著者の経歴が反映されたエピソードなどもあり、それも本作に色を添えていて、読みどころとなっている。ちなみにディッシュ『334 』のAmazonの感想が少ない上にあまりにも残念な内容なので、昔の感想をアップしておく。いやホント面白いのよ(入手困難だけど)。

funkenstein0.hatenablog.jp

ハリーハウゼン映画をいろいろ観てみた

 CSでやっていた人形アニメーションの巨匠ハリーハウゼン映画特集を録画して少しずつ観たので感想を年代順で書いておく。
「水爆と深海の怪物」(1955年)
 カラー化したものを観たが、なかなかきれいに着色できるんだなあというのが第一の感想(アマゾン評を読むと元々カラーで撮りたかったハリーハウゼンが白黒になったことを悔い、カラー化させたということらしく、だからきれいなのかもしれない)。これくらいの時代差があると、映像にもクラシカルな味が感じられるようになるね。
「シンドバッド7回目の航海」(1958年)
 もとは「シンバッド」だったらしい。ランプの精が子どもだったのはちょっと意外。サイクロプスギリシャ神話だな。ランプの精はアラジンだし、原型のシンドバッドの話とも大分違いそうだし、かなりいろいろな神話を欲張って盛り込んでるあたりはやや粗雑さを感じざるを得ないが、ハリーハウゼンのイマジネーション豊かな怪物の造形やアクションそして動きのスピードには驚かされたし最終的に大怪獣決戦的な流れになったりするあたりに堂々たるオリジナルの偉大さを認識させる。
ガリバーの大冒険」(1960年)
 原作を踏襲してはいるが(主人公が医者だとか、巨人の国で少女の世話係がいるところとか正直忘れていた)、良くも悪くも”古き良き”ファミリー映画といった趣きの演出。ハリーハウゼンのアニメーションは楽しいが、怪物とかが出てくる作品ではない分、ファミリー向けの健全さとか西洋中心的な異文化観とか当時のフォーマットがそのまま出ていて古臭く感じられてしまう。
「SF巨大生物の島」(1961年)
 再見。技術、お決まりのロマンスなど時代を感じさせる点が多々あるが、だれ場なく次々と飽きさせない展開でやはり完成度が高い。未読である、ヴェルヌの原作も気になる。
「恐竜百万年」(1966年)
 紀元前百万年という1940年の映画のリメイクらしい。原始家族フリントストーン The Flintstonesが1960年から(ギャートルズの最初が1965年のようだ) で、原始人ものが当たるとふんでのリメイクなのかな。リメイクということもあってなのか、原始人の描写に当時のステレオタイプな表現のしょうもなさがにじみ出ていて、(いくら娯楽映画とはいえ)げんなりさせられるものがある。衣装やメイクも感覚的にも古めかしい。まあこういう原始人映画はグリフィスもショートフイルムを撮っていたようで、ルーツは意外に古く、また「国民の創生」のグリフィスからの流れで根底に差別的な要素が内包されてきたのかもしれない。一方でルーツからある流れということは基本的に多くの人が惹かれる題材であり、その後も真面目なアプローチに移行しながら撮影されていることも考え合わせると今後も定期的に作られることが予想される。26年も経ってのリメイクのせいもあってか、原始人ものだからセリフで説明できない弱さもあり、話もなんだかよく分からない(苦笑)ちなみに出てくる恐竜は当然ながら毛なしである(人間と戦う恐竜はティラノサウルスにしては小さい気もするが、その辺は恐竜の種類は出てこないので無問題かな(笑)特撮は頑張っている。
「シンドバッド黄金の航海」(1973年)
 なんと前作から15年後、アニメーションの以外は当然ながら70年代のタッチに。あまり評価は高くないようだが、ストーリー自体は前作より起伏に富んでいるんじゃないかなあ。ただ前作同様、いろんな文化や神話をかなり雑に取り入れている手つきは現代の視点からは気になる。アニメーションの方は様々な手法で多彩な映像表現を創り出しており素晴らしい。
「シンドバッド虎の目大冒険」(1977年)
 冒頭の悪の化身がなんか悪い仮面ライダーっぽい(笑)。ちょっとロボットっぽい青銅の雄牛(字幕で。英語だとMinotonらしい)も出てきたり(青銅の雄牛も本来は拷問用具でちょっと違う)、テレパシー(telepathiaみたいな発音?)が使えたり、賢人キャラMelanthiusの家は明らかにマッドサイエンティストの実験室だしなんか当時のSFの流行りを感じる。なんだが、当時同じ年公開のスターウォーズと比較されてしまったようだが、たしかにストーリーも水準の出来ではあるが、昔ながらで全体にゆるく(穴居人とヒヒが話が通じやすいというのはどうかと思われる)、特殊効果も古めかしいし比較されると分が悪いのは否めない。雪の冒険シーンがあるのもまた比較されやすいだろう(まあSWでは1980年の帝国の逆襲のHothになるが)。それはSWがいかに革新的だったかをよく示していることてもある。いすれにしてもやはりキャストや表現のそこかしこに白人中心主義が見られ、それもまた現在では作品の評価としてはマイナス要素だろう。あとHyperboreaが出てくる。

丸屋さんオンラインイベント備忘録2020年白銀週間スペシャルなど

 丸屋九兵衛さんのオンラインイベントは続くよ。
9月の連休(白銀週間)にもいろいろあった。他にもあったのでそれも含め。
・ 【丸屋九兵衛 meets 町山智浩】リターンズ!
 ディレイ視聴終了。ホラーと映画など黒人関連の文化の強い結びつきがよくわかり、発見も多くあるトークだった。スパイク・リーにもホラー寄りのセンスが元々あったとか。特にポーの研究をしている友人に同行した話が面白く、同時代の人に比べ、人種差別的ではなかったのではないかというのは初耳であった。
さて白銀週間の4つのイベント。
・【Soul Food Assassins vol.17】続・アメリカ黒人ヒストリー! ジャズ、ニグロリーグ公民権運動から現代まで
 なんとか現代までたどり着いた。丸屋さんすごい。やはりハーレム・ルネッサンスに興味を覚えるが、野球ファンであるにも関わらずニグロの多さには気づいていなかった不明を恥じる。
・【Q-B-CONTINUED vol.12 REMIXED】高齢化時代に振り返る銀色英雄伝説! 世界史、神話、ファンタジーのご長寿ヒーローズ
 まさか「最強ロボ ダイオージャ」から始まるとは(笑)。ハロルド・シェイ、ディスクワールド、ニーヴンの「魔法の国が消えていく」のシリーズなどファンタジー関連の話が面白かった。
・【Soul Food Assassins vol.18】企業と差別の現代史! やらかしちゃったブランド列伝
 これほど差別的なことになったブランドやCMがあったとは・・・。しかしなかなか文脈がわかっていないと気づかないのもあり、やはり基本的な素養が重要なのだなあと勉強になる。それにしても最後のMaster Pのように、前向きな動きも紹介するのが丸屋さん流で、そのことに深く共感する。